ご質問コーナー

質問への回答

東みよし町と三野町の間において中央構造線(外帯と内帯を分ける境界としての構造線)は吉野川を通るとして推定位置が示されていますが、私が1992年と2001年頃に吉野川南岸の川原に中央構造線の露頭を見つけた地点はもっと南で、吉野川北岸の東西に連なる浸食崖(明瞭なリニアメント)とは相当離れてしまいます。 このため、この区間では西の足代地区と同じように阿讃山麓の浸食崖付近を通る断層が狭義の構造線とは別に存在するすなわち2本の断層が通っているように思えますがいかがでしょうか。

徳島県技術士会の会員様から、以下のとおり、参考のご意見を提供いただきました。
参考にしていただければ幸いです。

質問者様が確認された中央構造線の露頭位置は、太刀野の中央構造線露頭の、西側の河床部と思われます。
ただし当該河床は、ご指摘のように広範囲に渡り砂礫に覆われており、断層位置が確定されておりません。
今後、質問者様が確認されたような、河床部における貴重な断層の露頭位置や、空中写真などから抽出した岩盤の露頭位置などを、詳細にマッピングすることにより、当該区間の中央構造線の分布について、中央構造線の枝分かれの有無等も含め、解明が進むと思われます。

クビアカツヤカミキリの食害記事が2016年3月18日の徳島新聞に載りました。(別添) こうした外来病害虫の防疫対応はどうなっているのでしょうか? 国内の防疫ネットワークはできているのでしょうか? お教えください。

kubiakatsukamikiri  標記新聞記事に関して,徳島県立農林水産総合技術支援センター病害虫防除所様から下記情報を頂きました。

  新聞記事にも掲載されておりましたように、クビアカツヤカミキリに関する注意喚起と情報提供の依頼文書が環境省と農林水産省との連名で出されました。植物防疫法にもとづき徳島県には農林水産総合技術支援センター内(名西郡石井町)に病害虫防除所を設置し、病害虫の発生予察や防除指導業務を行っているところです。また国の植物防疫所では海外からの病害虫の侵入を防ぐための検疫業務等が実施されています。
  今回のクビアカツヤカミキリについては、海外ではサクラ、モモ等のバラ科を中心とした多くの樹木を加害することが知られています。我が国においては、平成24年に愛知県のサクラで初めて発生が確認され、平成25年には埼玉県のサクラで発生が確認されました。こうした中、平成27年には徳島県のほか群馬県、東京都、大阪府の公園や街路樹等のサクラでこの虫が発生したほか、特に徳島県ではモモ等の生産園地で被害が拡大しました。
  クビアカツヤカミキリは、平成27年3月に環境省及び農林水産省が作成した「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト」に総合対策外来種として記載されております。このため、国や各都道府県の県境部局、病害虫防除所、関係団体等の間で連携を強化し、こうした外来害虫に対する備えを行っているところです。
   このほか、情報共有のネットワークとして、(一社)日本植物防疫協会が運営するJPP-NETを活用しているほか、果樹病害虫防除の研究者間のネットワーク(果樹研究会)、農業・林業の病害虫防除研究者間のネットワーク(日本応用動物昆虫学会)を中心とした研究活動を実施し外来害虫の研究情報の共有を図っています。
  なお、防疫対応として現段階でできることについてご紹介します。
  ・ 成虫を見つけしだい、捕殺する。
  ・ フラスの発生した樹幹元等にネットを展張する。
  ・ フラスの発生する孔に接着剤を注入する。針金等を差し込み幼虫を刺殺する。
   ・ 被害の発生した作物等に登録のある農薬を用いて、他害虫と同時に防除する。
  また、現在、このような外来害虫に対応した農薬登録はありませんので、徳島県立農林水産総合技術支援センターでは効果の高い農薬の検索と農薬登録に向けたデータ収集を行っているところです。皆様方におかれましては、外来害虫クビアカツヤカミキリの撲滅に向け、情報提供、防除へのご協力をお願いいたします。

情報提供: 徳島県立農林水産総合技術支援センター病害虫防除所
        TEL 088ー674-1954

吉野川は,その昔,北進して瀬戸内海に注いでいたそうですが, いつ頃のことでしょうか? また,池田から東進し始めたのは,いつからでしょうか? その原因は,何でしょうか?

徳島県技術士会の会員様から下記文献が提供されました。
ご質問への回答としていただければ幸いです。

●資料-1:吉野川はかつて香川県を流れていたことに関する文献

●資料-2:阿讃山地の隆起過程に関する文献

 

アマモは,魚の揺りかごと言われます。 流れのある小鳴門海峡などでは,どのように増殖しているのでしょうか? 人工播種の成功例があれば,お教えください。 また,その後の経過報告で,最近のモニタリング結果があれば,ご紹介ください。 何かに利用・活用された事例があれば,併せてご紹介ください。

徳島県農総技センターでは、6~7年前のアマモの人工播種試験を行っていました。
スチール製のワッシャーを利用してアマモ種子を封入し播種すると従来の10倍の
定着率となったという結果があります。
試験に関する内容は、H20アマモ (pdf)または下記のURLでご参照ください。
「種苗作りからのアマモ場一貫造成技術の開発」
http://www.pref.tokushima.jp/tafftsc/result/kyunougyou/

次にモニタリングですが、ワッシャーを使った方式で3年間行ったようですが、
その後のモニタリング調査は行っていないようです。
また、他には県内で少しずつではあるようですが、アマモ場を造成しているようです。
最近の結果では阿南市の大潟湾(ワッシャー法は使っていない)でのトピックスがあ
るようです。
それによると造成後、徐々に海洋生物が戻ってきていると報告しています。
「阿南市大潟湾に復活したアマモ場とその効果」 徳島水研だより
錫の酒器にお酒を入れると味が変わると言われます。 実際、ビールを入れてみると、泡は長く保つのですが、味がまろやかになり、ビール特有の切れが無くなりました。(個人差があるのかもしれません) その原因は、何でしょうか? 「しおり」には、イオン効果が大きいとだけ書かれており、そのメカニズムがよくわかりません。

錫製の酒器は、ガラス製(ビアグラス、ジョッキなど)のものに比べ、、表面が粗く細かな気泡が発生し易いと考えられます。したがって、(ビールを飲む人にもよるが)、細かな泡のせいで、ビール特有の「喉ごしの切れ感」が失われ、味がマイルドになったと錯覚(勘違い)しているものと考えます。イオン効果とは、まったく関係のないことでしょう。

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